Sプロジェクト

高齢者介護施設、児童クラブ、保育所により構成される社会福祉施設の新築プロジェクト。既存建物が地域に対して閉じたファサードである点を解消し、「赤ちゃんからお年寄りまで」のすべての世代の人が気軽に利用しやすい開かれた場所となる施設に生まれ変わらせることを目的として計画した。

「みんなのトイレ」「いこいの場」「みんなの庭」と名づけた3つの空間を施設の核として計画し、施設利用者のみならず地域住民の方々にとっても気軽に立ち寄ることのできる施設となるよう建築をデザインする。


「みんなのトイレ」「みんなの庭」は民間の敷地と公共の敷地を一体的に運用を図るための新しいネーミングである。利用率の高い公園であるが、トイレがないことから長期滞在には課題を抱えていた。本プロジェクトにおいて、NIMBYである公衆トイレではなく管理の行き届いたみんなのトイレを計画することで、公園の利便性を向上を目指した。

「いこいの場」はその際に施設利用者と地域住民とが気軽に交流ができるきっかけとなる空間である。食を通じた交流をきっかけに子供食堂等、ひとり親世帯の相談等さまざまな用途の受け皿となる。


※仲子盛進綜合環境デザイン株式会社との共同提案